【半衿の日】かまってくれない
投稿 / 初出 Twitter
先日、とある着物イベントにお邪魔してきた。比較的妙齢の女性が多いためか、着物の着こなしに絶妙なアレンジをしている方が多い印象だった。
半衿に関しても、スタンダードな白衿ではあるものの細かなレースで装飾されていたり、おそらくはもともと手ぬぐいなのだろう可愛らしい柄が入ったもの、フェイクファーのもの、生地自体に厚みがあるものや左右で柄を変えているものなどを見事に着こなしていて、最近マンネリ化しているわたしの着物絵を見直す必要があるなと思ったほどだ。
男性も数名いたが、逆に半襟の方は見かけず、タートルネックや白シャツ+蝶ネクタイなどと組み合わせていた。そういえば知人男性はsousouの衿巻きジバンを着ている率が高いし、半衿がある襦袢を着ていてもストールを巻いていたりするのでそもそも見えなかったりする。ふと、以前に男性着物の座談会をしたときに、襦袢は着ないという方がほとんどだったことを思い出す。もしかすると男性着物の襦袢・半衿は過渡期で、再構築の時代なのかもしれない。
半衿は着物関係のお店でも比較的安価で買えるし、ある程度の長さがあれば手ぬぐいや布切れなどでも十分に事足りる。やはりどうしても着物店の半衿は柄がオーソドックスなため、気分的に遊ぶたい時はテキスタイルのほうがいい。と言いながらも、最近は襦袢すら面倒で、襦袢Tシャツをサッと着てることが多かったりするけれど。
基本的に半衿は襦袢に縫い付ける必要があるため、面倒だと言う人もいれば、着物を着る前の準備・儀式のようなものだと言う人もいる。
洋服ではあまりお見かけしない着物独自の半衿という文化。1月15日はこんな半衿の記念日である。