【おしぼりの日】おしぼりガール
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おしぼりをテーマに絵を描くなんて私くらいなものだろう。私も描けるとは思ってなかったけど。マツオヒロミさんの絵からインスパイアされていることはこの場を借りてお伝えしておきます。
ところで、「おしぼり文化」は海外にもあるのかしらと記憶を探ってみると、グアムではTGIでもどこでも紙ナプキンが主だった。韓国は焼肉店のみの記憶だが紙おしぼりが出ていた。ヨーロッパ圏では指先を洗うフィンガーボールがあるが、食事前にホカホカorキンキンの布が提供されるのはもしかすると珍しい文化なのかもしれない。と言いながら上海での中華料理店では普通に布おしぼりが銀のプレートに乗って出されていたが。
東日本おしぼり協会によると、日本ではこのおしぼりは原形が平安にまでさかのぼれるのだというが、解釈としてやや無理はある気はする。外国のハンドブックなどでは「Oshibori」が項目としてあったりもするし、海外の方にとってはちょっとした異国体験のアイテムなのかもしれない。
そういえばお手拭きといえばこんな話がある。
江戸時代の江戸寿司は魚そのものに味がつけられていたため、指でつまんで食べると当然汚れてしまう。人々は帰り際にその汚れた手を暖簾で拭いていたのだという。暖簾は汚れていくわけだが、じつはこの汚れている=繁盛している印だったという話。私もどこかでこの話を聞きかじっていていたのだが、この文章を書くために杉浦日向子先生の本やいろんな本を見てみたのだが、それらしい記述をしているところが無い。唯一、江戸の食卓に学ぶ - 江戸庶民の"美味しすぎる"知恵 - (ワニブックスPLUS新書)に記載があったが、あくまでも通説であるらしい。先日もテレビでお寿司屋さんがこの暖簾の話を語っていたが、いったいどこが初出なのだろう? だれか知っていたら教えてほしい。